お互いに子供がいたり離婚経験があったりするようなカップルであれば
『相手の事情・負担』に共感しやすいが、
『初婚の男性(女としての相手を強く 求めている男性)』の場合には恋人・男としての役割をすっ飛ばして、父親・世帯主としての役割を求められるため、(初めはそのくらい耐えられると思ってい たとしても)その役割規範に上手く適応できない人も出てきやすいだろう。
もちろん、日本では『子供がいる異性と結婚する男女(連れ子を育てている父・母)の絶対数』がかなり小さいというバイアスがかかっているので、厳密には虐待件数の大小のみで『実母・実父のほうが血縁のない父母よりも虐待しやすい』とまでは言えない。
実父よりも実母のほうが虐待件数は圧倒的に多いが、これは単純に『子供と接している時間の差・実際に世話や養育をしている時間の差』に基づくもの であり、子供と接する時間が短くて育児を母親にほとんど任せていれば、実父は子供のストレスや虐待をする接触時間そのものが余りないということになる。